【VCT Masters】現役アナリストが解説 特に注目すべき選手13選 + おまけ現メタについて個人見解【2/3】
これの続き
クラッチミニスター
クラッチとはスポーツ心理学用語で「心理的負荷のある状況で好プレイを発揮すること」のことを指します。
転じて FPS においては「少人数戦を制すること」や「勝利を決定付ける直接的なプレイ」のことを表します。
ここでも TPC Rating を使って、大きなクラッチプレイを成し遂げる確率の高い選手を4人紹介します。
（ここだけ4人なのは、基準値を大きく上回った選手がちょうど4人いたため）
第4位 sScary 0.99 - X10 Esports（東南アジア代表）
指標が 0.95 を超えていればレジェンド級クラッチミニスターと呼ばれる中で、X10 Esports のコントローラー使い sScary は0.99 を記録！
（CSGO のレジェンドプレイヤー snax が 0.98 とかだった気がする ソースはどっかいった）
終盤まで生き残ることが重要なコントローラーとクラッチ大臣との相性はもちろん100%です。
スパイク設置後に3方向を囲まれた 1v3 シチュエーション下で見事勝利を収めました。
第3位 neth 1.00 - Crazy Raccoon（日本代表）
日本代表の neth は世界トップレベルの 1.00 を記録！
特に neth のクラッチで始まった日本大会決勝の第1マップ 第1ラウンドは日本中を震撼させました。
日本人が全世界のレジェンドを差し置いてランクインしているのはとても感慨深いです。
neth に限らず、日本代表が世界相手に蹂躙する様を心待ちしております！
追記
neth のエグいクラッチ見れましたね！
惜しくもマップは落としましたが、全世界に日本の存在感を知らしめるスーパープレイでした！
第2位 penny 1.05 - Version1（北アメリカ代表）
Version1 の penny が守護神部門に続いて再びランクイン。
2部門でランクインすることからも、非常に多様性のある選手であることが伺えます。
攻撃側のB攻めが完全に成功し、TenZ のフラグシーンが生まれるかと思われていた 1v4 状況下を penny はひっくり返し、見事勝利を収めます。
第1位 Saadhak 1.09 - Team Vikings（ブラジル）
クラッチ部門第1位には、Team Vikings の Saadhak がぶっち切りの 1.09 を記録してランクイン！
Team Vikings の強さの秘訣を語る上で、やはり少人数戦をきっちり決めてくれる Saadhak の存在は欠かすことができないでしょう。
4キル + 1v3 を制し、見事勝利を収めました。
追記
Saadhak も素晴らしいクラッチを魅せてくれました！
公式大会、それも初の世界大会でクラッチを成し遂げるとなると、後世に語り継がれること間違いなしでしょう。
VCT Masters では一体どんなスーパープレイが見られるのでしょうか。
その時が来るまで、胸を躍らせて待っています。
ザ・キャリー
最後はザ・キャリー部門です！
ここでは、選手としての総合的な強さを表した HLTV Rating 2.0 という指標を使って5人の選手を紹介します。
※VALORANT では KAST が非公開のため正確な指数が算出できませんでしたが、概ね合致していると思われます。
※ADRは3分の2にして計算しております。
第5位 Sacy 1.19 - Team Vikings（ブラジル）
HLTV Rating 2.0 では 1.15 を超えれば世界トップレベルと言われている中で、Team Vikings の Sacy はいきなり 1.19 を記録！（CSGO でいうと NiKo 並）
彼はエントリーもできてクラッチもできるソーヴァ、いわゆるバトルソーヴァの最高峰でしょう。
なんか知らんけど気付いたら全員死んでました。
Team Vikings の試合では Saadhak のクラッチと Sacy のキャリーに注目したいです。
第4位 SicK 1.20 - Sentinels（北アメリカ代表）
第4位は 破壊王部門でもランクインした Sentinels の SicK が 1.20 を記録！（CSGO でいうと device 並）
彼はフェニックス、レイズ、セージ、ソーヴァなど起用するエージェントがバラバラなものの、それがパフォーマンス低下に影響することがない器用な選手です。
元 北アメリカ王者 100 Thieves 相手に引導を渡すエースプレイです。
2v4 シチュエーションからBリテイクを成功させ、大きな勝利を掴み取りました。
第3位 NagZ 1.23 - KRÜ Esports（ラテンアメリカ代表）
第3位には KRÜ Esports の NagZ が 1.23 を記録してランクイン！（CSGO でいうと coldzera 並）
KRÜ Esports は他に守護神部門にもランクインした Delz1k が1.13、デュエリスト使いの Mazino が 1.17 と非常に高レーティングを記録しており、チーム全体で撃ち合いのレベルの高さが伺えます。
果たして、彼らの初戦の相手である Fnatic は、ラテンアメリカのフィジカルに勝つことができるでしょうか？ 乞うご期待。
追記
KRÜ Esports ボコボコでしたね；。； *1
第2位 Lakia 1.29 - NUTURN（韓国代表）
第2位は韓国 NUTURN の Lakia が 1.29 を記録してランクイン！（CSGO でいうと ZywOo 並）
彼もジェット、レイズ、ソーヴァといった役割の違うエージェントを使い分けますが、やはり上手い人は何をやっても上手い（小並感）ということが分かります。
おもしろ武器アレスでエントリーを行い、4キルを取って勝利へ導きました。
オーディンでBホールドを成し遂げています。
NUTURN は他に守護神部門でもランクインした allow が 1.13、スカイ・ブリーチ・レイズなどを器用に使いこなす Suggest が 1.16 と非常に高いレーティングを記録しており、これら3選手の活躍が肝となりそうです。
第1位 TenZ 1.34 - Sentinels（北アメリカ代表）
もう知ってた！
ザ・キャリー部門 第1位は文句なしの TenZ で、最高峰の 1.34 を記録！（CSGO で言うと s1mple 並）
TenZ と言えば、VALORANT リリース初期にジェットの強さを全世界に知らしめた人物として今さら紹介するほどでもない人物ですが、
彼が当たり前のようにマルチキルを重ね、1人で複数人分の仕事をこなした場面をいくつか紹介します。
TenZ のクリップだけで1記事書けそう・。・
Sentinels は間違いなく最高峰のフィジカル強者チームですね。
ランクインした TenZ、SicK に加え、惜しくもランク外なものの世界上位の 1.13 を記録している ShahZaM もいます。
彼らの撃ち合いの強さは疑う余地はありません。
問題なのは、Sentinels の猛攻に耐え切れるチームが今大会にいるかどうかです。
彼らとまず戦うのは、初戦に圧倒的な破壊力を見せつけた Fnatic です。
どちらに軍配が上がっても名勝負になること間違いなしです。
続き
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