【VALORANT】メタ考察 ブリーチ軸(2020年9月1日〜10月)
前期
※この記事は、2020年1月15日時点のライアットゲームズのサービス規約*1とLegal Jibber Jabber*2に同意した上で執筆されています。Riot Gamesはこのプロジェクトを推奨または後援しません。
ブリーチ軸
2020年9月1日のパッチノート1.07ではブリーチの大幅強化がなされ、一躍人気のエージェントとなりました。
加えて、ブリーチを起点としたセットアップを止めることのできるエージェントは現環境では存在しないため、ブリーチを軸としたセットアップが飛躍的に発展していくこととなります。
概要
ブリーチのアビリティを最大限生かすことのできるエージェントが好んで使われました。
この時期のエージェントピック率
ヨーロッパ大会『BLAST Twitch Invitational』9月11〜13日
アジア大会『Epulze Royal SEA Cup』9月21〜27日
日本大会『EDION Valorant Cup』10月2〜4日
※メタ全盛期の中、ヨーロッパとアメリカでは大きな大会は開かれなかった。
特徴
ブリーチが軸とは言えども本質はサポートなため、ブリーチを引き立てる別のエージェントが必要です。
ジェット
特に相性が良かったのはブリンク・エントリーができるジェットです。
ブリーチで目眩 → ジェットで強襲 というコンビネーションがこの時期の主要な戦術となりました。
アセント
EDION Valorant Cup - BlackBird Ignis vs. Reject [Ascent]
3ラウンド目
バインド
AfreecaTV Asia Showdown - Vision Strikers vs. Absolute JUPITER [Bind]
4ラウンド目
ヘイブン
EDION Valorant Cup - Absolute JUPITER vs. SCARZ [Haven]
3ラウンド目
EDION Valorant Cup - Lag Gaming vs. SCARZ [Haven]
15ラウンド目
防衛側による対策
このセットアップが基本になった結果、サイト裏で守ることは実質不可能になりました。
EDION Valorant Cup - Absolute JUPITER vs. SCARZ [Haven]
21ラウンド目
22ラウンド目
EDION Valorant Cup - DetonatioN Gaming vs. SCARZ [Haven]
13ラウンド目
ゆえに防衛側は本質的な対策として、セットアップされる前にサイトより前で削り合うことがベターな戦術とされました。
アセント
AfreecaTV Asia Showdown - Vision Strikers vs. Absolute JUPITER [Ascent]
4ラウンド目
Epulze Royal SEA Cup - Vision Strikers vs. Attack All Around [Ascent]
3ラウンド目
バインド
AfreecaTV Asia Showdown - Vision Strikers vs. Absolute JUPITER [Bind]
4ラウンド目
ヘイブン
Clan Battle Act 2 #1 - re'born vs. Vision Strikers [Haven]
7ラウンド目
スプリット
EDION Valorant Cup - BlackBird Ignis vs. DetonatioN Gaming [Split]
9ラウンド目
最終抗戦手段としては、対処療法的にブリーチがフラッシュポイントを返す手法が好んで使われました。
EDION Valorant Cup - DetonatioN Gaming vs. SCARZ [Haven]
25ラウンド目
28ラウンド目
BLAST Twitch Invitational - G2 Esports vs. FunPlus Phoenix [Haven]
13ラウンド目
ソーヴァ
この戦術の補完として優れていたのはソーヴァです。
リコンボルト、オウルドローン、ハンターズフューリーはサポートとして完璧でした。
敵は以下の2択を迫られることになり、これはどちらにせよ死を意味します。
- アビリティを無視すれば位置を確定される
- アビリティに構っている間にジェットに強襲される
前者
EDION Valorant Cup - BlackBird Ignis vs. Reject [Bind]
9ラウンド目
BLAST Twitch Invitational - G2 Esports vs. FunPlus Phoenix [Haven]
8ラウンド目
後者
EDION Valorant Cup - Lag Gaming vs. SCARZ [Haven]
6ラウンド目
Clan Battle Act 2 #1 - Vision Strikers vs. aNg DarkHorse [Haven]
5ラウンド目
さらにソーヴァとブリーチのアビリティを組み合わせることで、敵を目眩状態にさせつつ位置を特定することができました。
AfreecaTV Asia Showdown - Vision Strikers vs. Absolute JUPITER [Bind]
6ラウンド目
Clan Battle Act 2 #1 - re'born vs. Vision Strikers [Haven]
4ラウンド目
アビリティ合戦
このセットアップは猛威を振るったため、攻防共にブリーチ同士がぶつかることがよくありました。
BLAST Twitch Invitational - G2 Esports vs. FunPlus Phoenix [Split]
7ラウンド目
EDION Valorant Cup - Lag Gaming vs. SCARZ [Haven]
3ラウンド目
EDION Valorant Cup - Absolute JUPITER vs. SCARZ [Haven]
13ラウンド目
EDION Valorant Cup - DetonatioN Gaming vs. SCARZ [Bind]
8ラウンド目
10ラウンド目
以上のように、攻撃側は防衛側のアグレッションを許さないためにスタンダードを完璧に遂行する必要があり、防衛側は攻撃側にマップコントロールの段階でアビリティをふんだんに使わせる必要がありました。
なぜ
このようなセットアップが興隆した理由として、以下の2点が考えられます。
- 現環境では、個人のアビリティや力量でセットアップを止めることができなかったため。
- 日本の絶対王者 Absolute JUPITER に対する戦術として非常に効果的だったため。
特に前者について、セージがいない現環境では個人の努力次第でなんとかできるレベルではないため、何か特筆すべきアップデートが来ない限りこの強大なメタは覆ることはないでしょう。
ちなみに、新エージェントのキルジョイはセットやラッシュを止めるポテンシャルを持っていましたが、人気を博すことはありませんでした。
ラッシュ止めの例
EDION Valorant Cup - BlackBird Ignis vs. Reject [Ascent]
14ラウンド目
メタが次の段階に移行するためには、キルジョイの流行は必要であると感じます。
まとめ
この時期の主要な構成は以下の通りです。
軸 :ブリーチ + ジェット( + ソーヴァ)
自由枠
・1センチネル(サイファー > キルジョイ)
次
アイスボックスとアンボックスって似てね?軸
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