T有利マップ Dust2 でのCTの抗い方 -第4章- ショートの抗い方
これの続き
A周辺コールアウト/用語
センターAWP
「センターはテロリストが取れるものだ」というメタを拡大解釈した結果がショートラッシュです。
つまり単純にセンターにAWPを配置することでキャットへの威圧になります。
例えばこのように撃ち勝たなくとも、死ななければキャットに敵がなだれ込むことはないでしょう。
ESL One Cologne 2015 Fnatic vs. EnVyUS
27ラウンド目 kennyS
ESL Pro League Season 11 Astralis UNIBET vs. Fnatic
2ラウンド目 device
また、舐め腐って当然のように通過しているテロリストをキルすることもできます。
IEM San Jose 2015 Natus Vincere vs. Team SoloMid
11ラウンド目 device
IEM Beijing-Haidian 2019 Astralis vs. FaZe
6ラウンド目 dupreeh
IEM Katowice 2020 MAD Lions vs. mousesports
18ラウンド目 woxic
ESL Pro League Season 11 G2 vs. OG
10ラウンド目 mantuu
ショートブースト
このマップで最も有名なブーストでしょう。
敵の最速をこちらの最速で迎え撃つ作戦です。
多くの場合は、初手センター1、A土台1、Aショート2でセンターを完全に制圧するのを狙います。
ESL Pro League Season 9 FInal G2 vs. Liquid
22ラウンド目
予期せぬ EliGE の飛び出しに全く対応できていません。
また、ロングは最初から敵に明け渡しています。
この戦法はショートレンジで戦うため、武器差がある時にも使えます。
MP9でアサルトを制圧した例。
IEM Katowice 2020 mousesports vs. Tyloo
18ラウンド目
土台役はこういうフラッシュを投げてもいいかもしれません。
例外
IEM Katowice 2020 G2 vs. Liquid
12ラウンド目
ショートを取りつつロングも抑えています。
意図
JaCkz と土台の kennyS がロングに圧をかけているので、初手ロング取りがバレる
→つまりTは、敵の初手配置がロング集中配置=ショート前目はいないはずと予想できる
もしTがショートラッシュでなければ、ゆっくりマップコントロールをしていたでしょう。
そしてのうのうとピークしてきた敵をショート前目の2人(+ 土台だった kennyS)がしばき、人数差を作るのです。
余談
プロレベルではこのようなメタ曲解だったり、相手を誘き寄せる行為が見られます。このような途中過程や読み合いを無視して、A4もしくはB3は賭け配置だと主張するのはナンセンスです。
ただし Inferno でバナナを取っていないのにも関わらずB1にするのは思考放棄賭け配置です。
素人がこんな読み合いをするわけないし、敵の意図の裏を読み取れるわけないので、ショートブーストする際は普通にロング捨て・センター制圧の0-4-1配置を推奨します。
読み合いの話 +α↓
ショートが取れた場合
ショート最速の敵に会わなくても問題ありません。
ショートが取れてしまえばそれだけでアドバンテージです!
ロングに敵のアクションがなく、ショートもクリアなら、敵はB側に固まっていることでしょう。
ショートの階段前でブーストすることで LT を見ることができます。
ESL One: Katowice 2015 Ninjas in Pyjamas vs. Team SoloMid
7ラウンド目 cajunb
マップコントロールの概念に従い、ロングが取られたらショートを前目に詰めることもあります。
IEM Katowice 2020 Natus Vincere vs. FaZe 1試合目
18ラウンド目
このショート詰めで分かったこと
LTがクリア
→大々的な広場攻めはない(ラークはいるかも)
→つまり本命はロングかBトン
ここでロングから強いアクション
→本命A? でもAは広く取れてるし、electronic がサイト燃やしたから時間稼ぎできてるし、焦ってBからローテしなくていい
ここでBでないことを確認するため、flamie のフラッシュで Perfecto がBトンをリピーク
→本命Bを視認
ピストルラウンドでマップコントロールが大成功した例
ESL Pro League Season 11 Liquid vs. Evil Geniuses
1ラウンド目
センターを4人で確保した後、敵のB本命攻めに対して全員で潰しにかかっています。
フルパーティでプレイしているなら、こういったマップコントロールを組み入れた配置は積極的に行いたいですね。
ショートリピーク
ショートは狭いクランク状になっているため、リピークが非常にしやすいです。
室外機の下にある隠れられるボジションは、リピークの待機ポジションとして非常に良好です。
ここですね。
外国人も "Stay under the outdoor unit in the Short. If the terrorists come on, I flash for you from the site" とか言ってるの聞くので、ここのポジ名は室外機で通じると思います。
たまに compressor って呼ぶ人もいるので、頑張って聞き分けてください。
私は聞き分けできないです。
ESL One Cologne 2015 Fnatic vs. EnVyUS
20ラウンド目
ESL Pro League Season 11 Virtus.pro vs. OG
12ラウンド目
23ラウンド目
ESL Pro League Season 11 Fnatic Rivalry vs. mousesports
5ラウンド目
UTAGE Japan League Season 4 TeamDWFN vs. MECHA
29ラウンド目
フラッシュだけで遂行できるため、エコの際でも行えます。
ESL Pro League Season 4 Cloud9 vs. FaZe
14ラウンド目
IEM Katowice 2020 MAD Lions vs. mousesports
3ラウンド目
ただし、本隊ではなくラーカーが奥で出待ちしている場合があるので注意しましょう。
ESL One: Katowice 2015 Fnatic vs. Ninjas in Pyjamas
8ラウンド目
見事にしばかれていますね。
逆に言えば、このラーカーさえ狩ることができれば敵の攻め方は窮屈になることでしょう!
UTAGE Japan League Season 2 Absolute vs. Ignis
4ラウンド目
Bに強いアクションがかかった
→ショートをピーク
→ラークの Laz が狩られる
→Absolute はAローテや広場攻めの選択肢を捨てなければならず、結局Bトン攻め
ショート階段ブーストと同じく、B守りを楽にするためにも、機会があるならショートを取っていきましょう。
様々なブースト
初見対応不可、1キル確実の様々なブーストを紹介します。
IEM Katowice 2020 Natus Vincere vs. FaZe 1試合目
21ラウンド目 flamie, Boombl4
IEM Katowice 2020 Natus Vincere vs. Liquid
26ラウンド目 flamie, Boombl4
Na'Vi は IEM Katowice 2020 において、試合終盤で優勢を取って逃げ切りたい場面でこういったブーストを使い、人数差を作って試合を決めにきていました。
ESL One: Katowice 2015 Fnatic vs. Ninjas in Pyjamas
14ラウンド目 JW, pronax
スモークで普通はAWPで見れない場所を覗くことができます。
ESL Pro League Season 10 Liquid vs. Astralis
10ラウンド目 Magisk, Xyp9x
オフアングルの一種です。
ありえない場所から敵を一方的に迎え撃つことができます。
IEM Katowice 2020 Natus Vincere vs. Liquid
23ラウンド目 s1mple, electronic
オフアングルの一種です。
ゆっくり攻めてきた敵をAWPで抜くことができます。
まとめ
このように、ショートでの抗戦方法はロングと比べると多くの種類があり、地形の形状的に戦いやすいです。
ゆえに敵が初手ロングラッシュをしてこない場合は、ショートに厚く配置すると刺さることが多いでしょう。
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