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【BLAST Pro Series 2019】Astralis は何故 Liquid に勝てたのか -第2章-【Inferno】

これの続き

 

amboxambo.hatenablog.com

 

 

 

 

これまでのことを踏まえた上で、ここからが本題です。

今からあなたは Astralis、もとい glaive の立場になって考えてください。

 

攻守それぞれにおいて、Team Liquid を倒すには、具体的にどうすればいいでしょうか。

 

 

 

おそらく正解は、

TRの場合:相手をA4-B1配置にさせない

CTの場合:相手セットプレイを阻止する 

以上の2点です。

 

 

では、実際に Astralis は以上の2点をそれぞれどのように実践しているのか、見ていきましょう。

 

 

テロリスト

 

フェイク

 

A4を避けるためには、相手に「Bかも・・・?」と思わせることが重要です。

そのために、Inferno においてはバナナを取ることが最も効果的な手段でしょう。

TR目線に立ってみると、バナナを取れば相手をB2にできる。

CSGOのマップに関する解説 - FPS爆破講座or雑記

 

 

バナナを取られたせいで、その後Aに強いアクションがかかっているのにも関わらず、Aにローテーションできなかった例

 

ELEAGUE Major: Boston 2018 Cloud9 vs FaZe Clan

伝説の Stewie2K Bホールドが見れます。

 

このように、Inferno ではTRのローテが爆速なので、TRがバナナを取っている限り最後までBの可能性があるので、安易にB1配置にできないのです。

 

上の FaZe の例は突発的な行動ですが、これを戦術として組み込む例があります。

それがフェイクです。

TRがAとBの距離短いのにCTは馬鹿みたいにAとBの距離長い つまりフェイクが超最強のマップってことで、フェイクをするためのバナナ取りってこと

CSGOのマップに関する解説 - FPS爆破講座or雑記

 

 よって、Inferno ではバナナを取りフェイクが勝敗の鍵を握るのです。

 

 

準決勝17ラウンド目

バナナ取りからのBセット

→敵の配置がA3-B2からA2-B3に移行

→A攻め

 

CTの武器が弱かったので、尚更寄りが早かったですね。

 

 

準決勝26ラウンド目

バナナ取りからのBセット

→敵の配置がA2-B2からA1-B3に移行

→A攻め

 

 

いずれにも共通していることは、フェイク先を死ぬ気で奪取しようとしている点です。

実際に何人か死んでますね。

上辺だけだと寄ってくれないので、フェイク係が本気でBへ攻めます。

 

 

フェイクがバレバレで、逆に本命を確定された最悪な例

ESL Pro League Season 9: Finals Liquid vs G2

 

 

フェイクで重要なこと

適当なフェイクをしてしまうと本命だと思われない

 

では Astralis は実際にどのようなフェイクをしているのか、見ていきましょう。

 

※配信画面だと分かり辛い上に、そもそも映っていない場合もあるので、Kuma Demo Viewer (KDV) にて補足します。 

 

 

本命Bのセット

準決勝20ラウンド目

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準決勝22ラウンド目

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準決勝27ラウンド目

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決勝18ラウンド目

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フェイクBセット

準決勝17ラウンド目

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準決勝26ラウンド目

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決勝20ラウンド目

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→Bサイトが取れてしまったので、そのままB本命に移行

 

 

以上の2パターンを見比べてもらえれば分かりますが、本命でもフェイクでも変わらず、CTとコイルにスモークを炊いて、ランダムに KeNNy や SpawN を燃やします。

→スモーク2つ、モロトフ1つ + 攻める人1人

→つまりフェイクも本命も最低2人で行える。

 

つまり、CT目線では投げ物や侵攻具合で本命かどうかを見分けることはできず、爆弾の可否でしか本命かどうか判断することができません。

 

これらを裏返すと、日頃から4〜5人で攻めているとフェイクが使えないということ。

→間違いなく、Team Liquid は効果的に使えないでしょう。

 

  

フェイク 戦術面まとめ

・フェイク先も死ぬ気で攻める。

・フル人数で攻めるのがスタンダードだと、フェイクが効果的に使えない。

 

 

とは言いつつも、唐突にフェイクするだけでは刺さるわけありません。

バナナを取られても気にしないB1の賭け配置が存在するからです。 

 

EPICENTER 2019 Vitality vs mousesports

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Astralis は前述のように様々な可能性を考慮した柔軟なプレイイングを行うため、当然このギャンブル配置を阻止させるプレイイングも行います。

この配置を阻止させる綿密な準備には数ラウンドを要し、 結果それがフェイクを刺すことにも繋がるのです。

 

ということで、次はフェイクに至るまでの経緯を見ていきましょう。

 

経緯

 

準決勝18ラウンド目(1stバイラウンド)

どこにも寄り道をしない、ストレートなA攻めです。

 

この時まず重要なのが、device が最後尾でバナナへのアクションを見ていること。

→スモークが2つ来ていることを確認している

今はA3-B2配置

 

そしてここで30秒待ちます。

理由

・バナナのスモークが晴れるのを待っている

Liquid がBからAへローテさせる時間を敢えて用意させている

 

ここで gla1vedupreeh がプッシュ

A4人を視認する。

→Bへ切り返し

 

バナナのスモークが晴れるのを待っていたのは、A4だった際にすぐローテできるようにするため。

 

このラウンドで特筆すべき点

・バナナを取らずにAへ行けば、A4-B1配置になることを確認している。

 

まあ当然ですよね。

これを踏まえて次のラウンドです。

 

 

準決勝20ラウンド目(2ndバイラウンド)

どこにも寄り道をしない、ストレートなB攻めです。

 

このラウンドで特筆すべき点

①バナナを取ってB攻めをすれば、B2になることを確認している。

→つまり、バナナを取られたらB1の賭け配置をするなよと Liquid に告げている。

 

加えて、

Astralis はフェイクをすることを Liquid に植え付けている。

→つまり、Bセットスモークが来て、本命でなさそうでもBから離れるなよと告げている。

 

以上の2点は、後のラウンドでフェイクを効果的に使うために必要な確認事項と作戦の押し付けです。

 

これを踏まえた上で、更に次のラウンドです。

 

 

準決勝22ラウンド目(3rdバイラウンド)

序盤は18ラウンド目と同じく、ストレートにAへ攻めています。

しかしその後はAへ攻め入ることなく、静かにBサイトまで忍び寄り、Bセットを仕掛けて一気に攻め入ります。

 

このラウンドで特筆すべき点

①バナナを取らないと、A4-B1配置になることを再確認している。

Astralis はフェイクをすることを Liquid再度植え付けている。

→つまり、バナナを取られていなくてもBから離れるなよと Liquid に告げている。

 

→端的に言えば、Liquid に「バナナ取ってこいよ」と伝えている。

 

 

準決勝23ラウンド目(4thバイラウンド)

CTがバナナを3人で取りに来たタイミングでネードスタック 

残念ながらあまり刺さりませんでしたが・。・;

まさに敵の行動を掌握する世界一のIGL、gla1ve の手腕と言えるでしょう。

 

閑話休題

ネードスタックはフェイクの件とは関係ないので終わり。

 

このラウンドで特筆すべき点

バナナ取り→Aへアクションしたのにも関わらず、CTはBからAへ完全に寄ることができない

そしてこの場面で追い討ちのBセット

→今までの経験から、おそらく本命はBだろう

→しかし実際はA挟み

 

gla1ve の早漏ピークとクソショットのせいで作戦がバレ、Bからのローテが早く、結局このラウンドは落としてしまいますが、戦略レベルでは完全に敵を掌握していました。

 

そして次のラウンドこそ、フェイクをしっかり決めていくこととなります。

 

 

準決勝25ラウンド目(5thバイラウンド)

device が最前線で AWP を持ってゴリゴリ攻め進める Loose Style なので割愛。

 

 

準決勝26ラウンド目(6thバイラウンド)

初手バナナ取り→即Bセットです。

Aにアクションがかかっていないため、Liquid は今までの経験から fast B と思ったでしょう。

その証拠に、AS前目で AWP を置いていた nitr0 が即座にCTまで引いています。

 

この A1-B3 になったタイミングで、スモークを一切投げない淡白なストレートA攻めを決行し、見事成功するのです。

 

 

フェイク 戦略面まとめ 

フェイクを成功させるには入念な準備が必要である。

そのためには、日頃から情報を取る必要があり、その情報をまとめて敵の配置を掌握する必要がある。

 

 

バナナ取り → AL取り

 

A4-B1配置を避けるためのもう1つの方法は、孤立させた敵を殺すことです。

考え方はとても簡単で、どこかで1人削ってしまえば、A3-B1 もしくは A2-B2 配置にさせることができるのです。

 

特に効果的なのが、 バナナを取った上でALを取ることです。

 

理由

 ・CTを抑えるため、相手のローテーションを阻止することができる。

→つまりA3-B2配置で盤面が固定される。

 

・バナナを取った後(B2にした後)だと、通常はALには1人しかいないため、最も狩りやすい。

→つまりA2-B2配置にさせることができる。

 

・ その後、A挟みもB挟みにも状況に応じて簡単に移行することができる。

 

EliGE が AL を守っているため。

 

 

以上のことを踏まえた上で、決勝18ラウンド目を見ていきましょう。

 

 

決勝18ラウンド目(1stバイラウンド)

行程

〇バナナを取る

〇ALを取る

〇Bセット

 

1試合目の経験も兼ねて、1stバイラウンドからバナナを取っているのも着目すべき点です。

→情報取りの捨てラウンドを用意せず、全力で勝ちにいっている。

 

先述のフェイクを活用したラウンドですが、このラウンドから読み取れるのはそれだけではありません。

 

① Liquid は EliGE を失うとポジショニングが窮屈になる。

② Astralis は ALから相手を追い出そうとしている。

  

 

①について

 

EliGE とは

Liquid の不動のエースで、TOP 20 Players of 2019において第4位!(アサルトライフラーとしては実質1位)

BLAST Pro Series 2019 では EVP を受賞!

チームプレイ重視の Team Liquid において、nitr0自由行動を許したソウルメイトです。

 

これを見れば彼のプレイスタイルがだいたい分かります。

彼のラークセンスは Rating 1.21 を記録するほどピカイチなのですが、Inferno の CT においては大きな穴となってしまうのです。

 

ここで Liquid の CT 配置を確認してみましょう。

 

決勝18ラウンド目

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標準的なA3-B2配置ですね。

しかし、ここで敢えて1つ穴を探すとしたら、それはどこになるでしょう。

  

正解は EliGE のポジション、もといALですね。

Bへローテーションする役割、もしくは自由なスタイルな故に、彼のみ誰ともクロスやカバーをし合えておらず、孤立した状態が多いのです。

 

参考 Astralis の3A-2B配置の例

決勝8ラウンド目

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決勝13ラウンド目

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決勝15ラウンド目

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Liquid と比べて、どれも3人目 (dupreeh) もカバーに加わっている配置が多いです。

 

 

自由なスタイルとは

冒頭で Liquid単独行動リピークを滅多にしないと書きましたが、EliGELurker として自由行動することがあり、孤立してる故に味方のフラッシュのカバーを貰いやすく、もしくは与えやすく、彼がカバーに加わるとリピークすることがあります。

つまり、Liquid の CT における心臓なのです。

 

EliGE がBの2人をカバーする配置

準決勝20ラウンド目

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決勝21ラウンド目

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決勝25ラウンド目

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EliGE をカバーする配置

準決勝23ラウンド目

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決勝18ラウンド目

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〇孤立したプレイイング

準決勝17ラウンド目

Twistzz はサイト中で守っているのにも関わらず、EliGE はT字前目で守っています。 

守備ラインを均一にしなさい。アパート守ってるやつがいるのにAサイトや砂場に引いてるやついたらその時点でFPSというジャンルを勘違いしている。

CSGOのマップに関する解説 - FPS爆破講座or雑記

  

準決勝26ラウンド目

 

ESL Pro League Season 10: Finals

初手のセンターはCTが先に覗けるので、そのマップ特性を利用したプッシュです。

 

決勝19ラウンド目

 

ESL Pro League Season 10: Finals

モク中に隠れて相手の意表を突き、殲滅を狙おうとしています。

 

決勝23ラウンド目

Bでアクションがかかった際、率先してアパート内と裏センターに敵がいないのを確認し、バナナの裏を取りに行っています。

 

決勝25ラウンド目

ALに強いアクションがかかっているのにも関わらず、ALを無視してバナナの裏取りを行なっています。

 

 

では、そんな心臓を失うとどういった弊害をもたらすのか、初手に EliGE を失った決勝の2ラウンドを見ていきたいと思います。

 

決勝18ラウンド目

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決勝19ラウンド目

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全く同じ配置ですね。 

LiquidEliGE がいないとリピークをしないので、バナナを取った後A・B挟みを仄めかすと、必然的にサイト中の窮屈なクロスファイア配置になります。

 

つまりはどうにかしてこの状況を作ることができれば、あとはAにもBにも楽に攻めれるわけです。

 

 

②ALから相手を追い出そうとしているについて

Astralis に限った話ではないですが、マップコントロールを重視するチームは似たような攻め方をすることがあります。

例:mousesports、Evil Geniuses

 

それが、順を追ってALをクリアすることです。

 

順を追わないクリアリング例(=セットプレイ)

Esports Championship Series Season 8 - Finals Liquid vs Fnatic

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連通と図書館にスモークを炊いて、一気にサイトまで攻めるベーシックな攻め方ですね。

しかしこの方法だと、ALはただ通過する場所になっており、ALが取れていません。

→つまりすぐに裏取り・リテイクされてしまう。

 

そもそもAサイトを取るためのセットプレイなので、当然ALなんて眼中にありませんよね。

 

 

では Astralis はどんな方法でALを攻めていたのでしょうか。

 

決勝18ラウンド目 ALセットアップ

 

このセットアップの目的

相手をALから追い出そうとしている。

マップコントロール

 

一段階目

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まず図書館遮断スモークを投げ、角を燃やします。

これで、連通だけクリアリングすればいい状況を作ります。

 

二段階目

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連通をクリアした後は、図書館を燃やします。

 

以上!w

めっちゃ簡単やね。

 

このセットアップの超重要点

先に図書館遮断スモークを投げておくことで、連通をクリアしたあたりでスモークがちょうど晴れるので、本命Aだった際にAL挟みにスムーズに移行できる。

 

つまり、ALに敵がいないことを確定させた上で、そのままA挟みができます。

 

セットプレイだとどこに敵がいるか分からないので、挟む前に本戦闘が起こる可能性が存在します。

このセットアップはその問題を解決する手段として優秀です。

 

セットプレイ重視の Liquid も、このセットアップを取り入れるほどです。

準決勝4ラウンド目

 

ESL Pro League Season 10 Finals vs Fnatic

 

また、最初のスモークはフェイクとしても超優秀で、このスモーク1つでAL攻めを警戒してくれるようになります。

 

この攻め方は現在のトップ層ではよく見られる頻出問題なので、必ず押さえておきましょう。

赤本には載ってないです。

 

※ただし、いわゆるフレンチCSスウェデッシュCSと呼ばれる、昔ながらの戦法にこだわるチームは使用しないです。

 

 

まとめ

このセットアップを完了させることによって、どんな相手に対してもA側は前述の中配置を強制的に誘発させることができる上に、孤立したALの敵を確実に狩ることができます。

 

Liquid の心臓である EliGE をピンポイントに狙い撃ちできるこの作戦は、対 Liquid 用の戦術として大いに有効でしょう。

 

今大会では1回しか見られなかったですが、今後の大会でより多く見られることでしょう。

(=つまり Astralis はまだまだ作戦を残している)

 

 

フルセット

 

Astralis は敵をB2にした後、条件が揃えば意表を突いたセットをすることがあります。

 

それが、༺༽Xx †地獄の業火۞に焼かれろ† xX༼༻ ウルトラスーパーデラックスセット ~An inferno at the Inferno~

通称 フルセットです。

 

 

準決勝29ラウンド目

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決勝27ラウンド目

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Intel Extreme Masters Season XIII - Chicago vs Fnatic

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Astralis試合を決めるために使う、文字通り必殺必勝のセットです。

 

フルセットの長所

サイトの強ポジ(KeNNy、HeatoN、SpawN)を燃やすため、敵を炙り出すことができる。

 

準決勝:NAF が SpawN から炙り出されて即死している。

決勝:サイト奥に2人が潜んでいたが、共に炙り出されて即死している。

 

 

フルセットの短所

投げ物を同時に複数投げるので、人数が多い=本命なのがバレる。

 

CT は本命と分かったのであれば、A側はすぐ寄ることもできるし、ローテして来た時のためにA側の強ポジに入ることもでき、B側は持っている投げ物をフル活用してセットを防ぐことができます。

 

 

Astralis の失敗例

ESL Pro League Season 10: Finals

 

フルセットに対する SK Gaming のカウンター例 

このように、たいていはサイト外守り、そしてスモーク1つ + fisker に FB で簡単に止まってしまいます。

 

つまり、事前に投げ物をどれだけ使わせるか、使い切らせるかに加え、

①相手がサイト中で守っている時を狙う

②如何に敵のカウンターを防ぐか

の2点が超重要となります。

 

 

サイト中で守っている時を狙うについて

 

まず大前提として、A4-B1配置の時にフルセットをしても意味がないです。

→これまでのB2にさせる工夫がここでも役に立ちます。

 

加えて、B2の時でも以下のような状況だと無意味です。

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当然、中で守ってくれないと燃えてくれません。

 

ではB2のいつ狙えばいいのでしょうか。

→相手が AWP を持っている時

 

BにいるAWPは、通常がサブAWPerによるものです。

→2AWP配置

 

リテイク時に AWP は2本も要らないので、2AWPなら片方の AWPer は死ぬまでサイト内で守りきるのがセオリーです。

そしてその AWP をカバーするために、対角(特に KeNNy や SpawN)にアサルトが潜んでいることが多いです。

→つまりサイト中配置

 

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 他には相手にお金がない時

 

MP9 や FAMAS を買う状況で、わざわざ遠距離のサイト外守りをするとは思えないです。

→ついでに投げ物がない可能性、もしくは投げ物を買ったから弱い武器の可能性があります。

 

お金がない状況で考えられる敵の配置は、

・KeNNy、HeatoN ハイド

・SpawN、CTでセットのカウンターを準備している

のいずれかでしょう。

 

どちらに対しても、フルセットで対処できますね。

 

 

サイト中で守る時 まとめ

・相手が AWP を持っている時

・相手がお金がない時

 

 

如何に敵のカウンターを防ぐかについて

投げ物を使い切らせることは、どうしても敵の立ち回りに依存してしまうので、確実性がありません。

 

また、以下のように使い切らせたはずなのに投げ物が余っている場合もあります。

 

準決勝29ラウンド目

CT が焼夷1つ、スモーク2つ消費

→敵のスモークが無いはずなので、セットが成功する確証があった。

→しかし実際には三者EliGE が関与していたため、投げ物が残っていた。

 

 

さて、この危機的状況を打破する手段

→5人全員によるモク抜き

 

見よ!

NAF と Stewie2K に向けられた射線の数々を!

 

非常に古典的な手段ですが、やるとやらないのでは大きな差です。

 

 

なぜモク抜きが最も効果的なのか

 

フルセットが来た場合、CTもしくはサイト内のプレイヤーが fisker のT字にピークし、相手のエントリーの阻止・破壊を行います。

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決勝10ラウンド目 Xyp9x のカウンター例

 

TRにとってはこれが非常に厄介で、先頭は為す術もなく死ぬことがほとんどです。

 

Astralis はこれを逆手に取り、この圧倒的CT有利ゆえに、のうのうとピークしてくる輩を確実に殺すのです。

それが 5人全員によるモク抜き

 

 

Liquid のカウンタープレイに対する Astralis のカウンタープレイ、つまりこれも一種のメタの破壊です。(もうこれ分かんねぇな)

  

まさに、敵の作戦を遂行される前に潰す Astralis ならではの対策でしょう。

 

如何に敵のカウンターを防ぐか まとめ

スモークが焚かれたら、fisker にピークしてくる相手を確実に仕留めるため、5人全員によるモク抜きが強い。

 

 

テロリスト まとめ

 

バナナとALを取る。

 

あとは状況に応じて様々な作戦を押し付けるだけです。

 

この一連の流れが情報を取るため行動の正体であり、敵の行動を掌握するチーム Astralis の一面です。

 

 

 

続き 

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